ドイツ0−2イタリア
記録上は
119' [0 - 1] F. Grosso
120' [0 - 2] A.D. Piero
by livescore.com
PK戦直前、突然の決着。とはいえイタリアが効果的な攻撃でドイツゴールに何度も迫っていた
のに対してドイツはほとんどチャンスが無かったので、点が入るとしたらイタリアだった。ドイツが
不運だった、というわけではなく、ある意味必然といえば必然な決着。
PKになったらなったでブッフォンVSレーマン(神)という歴史に残るPK戦が見られたかと思うと少し
残念ではありますが。
これでイタリアは事実上ここまで6試合無失点(アメリカ戦はザッカルドのオウンゴール)。
史上初の自責点0優勝(そんなんあるのか知りませんが)もありえますな。
- イタリア
守備の国でありながら常に世界LVのストライカーを7,8人同年代に揃えるFW王国イタリア。
ヴィエリ、モンテッラが代表を退いても、ルカ・トニやジラルディーノ、今大会大活躍のイアクィンタ
など思わず日本に一人ぐらいくれてもいいんじゃない?と聞きたくなるほどの選手層です。
なまじ攻撃に才能がある選手がそろいすぎているため、リッピは当初伝統のカテナチオを捨てて攻撃的
布陣で臨もうとしていた訳ですが、実際に見たチームは守備に高い意識を置きながらもピルロを中心に
少ないタッチで効率的に攻撃して得点をあげる、いつもながらのイタリアでした。
とはいえ例年のチームに比べると明らかに攻撃面でいいサッカーを見せています。
最終ラインで攻撃を跳ね返したら単発にならずに中盤でしっかりとボールを繋いで、
勝負どころで一気にスピードを上げ、前線に構えるトッティを軸にワンタッチプレイの連続であっという間に
ゴール前まで迫り、高い確率でシュートで終わる。イタリアがこれまで突き詰めてきた現実的
なカテナチオとファンタジックな攻撃という二つが融合した理想的なチームが完成したと言えるのでは。
ピルロは長短織り交ぜた正確なパスで速攻も遅行もどちらの攻撃パターンでも常にボールの基点となり、
ガットゥーゾはボールある所にガットゥーゾ有りと言わんばかりの驚異的な運動量で
グラウンドを所狭しと駆け巡り、俊敏で安定した動きでバックラインと前線をつなぐ役目を高いレベルでこなしています。
そしてどちらも守備が硬い。特にガットゥーゾはイタリアがピンチになりそうな場面になるとどこからか風のように
現れてピンチの芽を摘み、確実にカウンターにつなぐ動きをしています。意外とドリブルもうまかったりするのね。
ネスタがいないDFを支えているのはカンナバーロ主将。衰えなんていう言葉はこの人には当てはまらないですね。
30を超えてもまったく衰えない身体能力。経験を積んだ分若い頃よりも凄い選手になってます。
このまま40までできそうな予感。
その後ろに控えるのは世界一であることを証明したブッフォン。あのDFの後ろにブッフォンが控えている
となれば、攻める方も気が重くなることでしょうな。点が取れる気がしねえ。