らき☆すた最終回に向けて

終わりはどんな感じになるのかな、という予想です。らきちゃんとか暴走は諸所にあったけど、原作パートは忠実にゆるりとした日常をきっちりやってきたし、最終回は原作の世界観準拠できっちり作ってくるだろうなあ、と思います。そうなると、らっきーちゃんねる絡みでなく終わらせるにはどうなるかな、と思ってた所に、最終回のテーマは「未定」ながら、舞台はおそらく「文化祭」、そして、当日でなく「文化祭前夜」。そして、おそらく視聴者の胸に去来するある思いとのリンクがあるのではないか、と。


まず終わり方ですけど、ラスボスを倒すとか、卒業、とか明確な終わり方ではないだろうと思います。こなたやかがみ達のTVの中での物語は終わるが、彼女らの日常は続いていく、そんな感じの余韻を残す最終回になるのではないかな。ものすごいうろ覚えなんですが、「機動警察パトレイバー」漫画版のあとがきで、確かゆうきまさみ先生が漫画の最終回についてこう述べていた、ような気がする(本当にうろ覚えなので)。

余韻を残すラストが好きだ。何か大きな目的を達するのでなく、いつの間にか終わっている。登場人物の日々はこれからもずっと続いていく、そんな余韻を残す最終回にしたい、と。

内容しか覚えてないので原文はまったく違うと思うけれども…
らき☆すたもそんな感じになるんじゃないかなあ。というか、卒業という明確な区切りをつけれらない以上、そうなるしかない訳だし。
彼女らの日常は続く、ただ、傍観者たる視聴者がその日常から隔離されるだけで。

そして、視聴者の胸に到来する思い

それは、終わってほしくない、ずっと続いてほしい、という願い



最終回の内容は未定となっていたけど、おそらく学園祭、しかも前日。皆と共に過ごす楽しい時間、いつまでも終わってほしくない時間。
学園祭前日のそんなノスタルジィを「ループ世界」というSF現象と繋げた日本アニメ史に残る名作があります。押井守監督の代表作の一つ、「うる星やつら ビューティフルドリーマー

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かの作品のように、最終回で、なんらかの存在が、こなたを通して我々に問いかけてくるかもしれない。DVD一巻の表紙のような、夕暮れの教室。一人たたずむこなたの所に現れる、シルクハットをかぶった小太りのおじさん。


こなたに問いかける。
「この楽しい一日を、永遠に続けたくないか」、と。
上にあげた「ビューティフルドリーマー」も、文化祭前日という特別な日を、永遠にその特別な日を繰り返すループ現象から物語は始まるのです。それは、「楽しい時間が、永遠に終わってほしくない」という主人公の単純な願いが生み出した産物であった訳ですが、あえて最終回に文化祭前日を選んだのも、その「終わらない日常」に繋げたいのではないか、と推測したのです。


それは、こなたの願いというよりはおそらく視聴者の願い。「らき☆すた」が終わらずに、ずっとサザエさんのように続いてほしい、という最終回を迎えるアニメを見る視聴者に必ず到来するであろう思い。それを、「ある存在」から、「こなた」への問いかけという形で視聴者に問いかけるのではないかと。「このまま京都アニメーションは新作を作らず、週一回らきすたを製作するための会社であったほうがいいか?」という問いかけを。


あるいはその存在は視聴者が答えを出す前にこなたにその判断を委ねるかもしれない。でも、こなたは断わるんじゃないかな、と思う。おそらくは物語に関われない視聴者と同じ理由で、代弁するような形で。



だって、終わらなかったらハルヒ二期が見れないじゃん」等と。



ループからの脱却は「未来」への希望、というのがその動機付けになる事が多いと感じるけど、別にそれは前向きな理由である必要は全く無いんだよね。



なんかあっちこっちでらき☆すた最終回予想みたいなのやってるのでちょっと便乗してみたい気持ちでやってみました。