コミックブレイド3月号より


ネタバレ満載のため嫌な人まわれ右







5話 「その おもいでのクローバーは…」


原作対応:Navigation51「クローバー」


6話 「その 課外授業に…」

原作対応:Navigation50「課外授業」


7話 「その ゆるやかな時の中に…」

原作対応:オリジナル


8話 「その 大切な人の記憶に…」

原作対応:Navigation55「黄昏時」


さすがに連載後半の話を投入してきましたね。ちょっと気になるのが、あらすじ見てると8話が原作とちょっと展開が違うみたいなんだよね、ストーリーに変化をつけてくるのか、あるいは展開そのものを変えてしまうのか…。7話はオリジナル、グランマを交えてARIAカンパニーの創立記念日に旅行に行く話。しかし、この感じで行くと「お月見」はやらなそうだな('A`)

  • ARIA Navigation59  「未来」



「だから私 もう立ち止まりません」


「この道の続きに待っている みんなの素敵な未来に出逢いたいから」


水無灯里


前回からの続きですね。灯里の昇格と、遠くなく訪れるアリシアさんとの別れの話。


正直その発想は無かったわ、という印象です。最終回前にどういう話を持ってくるかは予想がつかなかったんだけど、そうきたか…。
アリシアさんはARIAカンパニーを寿退社、そして以前から誘いを受けていたゴンドラ協会の要職に着くそうです。アリシアさんとの別れが近づく灯里の前に現れた藍華とアリス。二人とも支店長やプリマで大忙しの合間をぬってやってきました。
「大丈夫なの?」との藍華の問いに「大丈夫」と答える灯里。
しかし、アリシアさんがいて、灯里がいて、アリア社長がいる。そんなあたりまえの日常、灯里の支えとなっていた幸せな日々。その終わりは確実に近づいていた。ふとした事からその「終わり」を認識した灯里の胸に宿る感情、そして、それに対するアリシアさんの答えとは…?



今回のを読んでてふと思ったんだけど、ARIA The ORIGINATIONのテーマってずっともやっとした感じで「成長」かな、と思ってたんです。59話の後半を見て、表題の「ORIGINATION」がそれなんじゃないかな、と今ふと思ってます。後半読んでて思ったんだけど、「始まり」と「終わり」っていうのは表裏一体なんだなと思う。藍華の支店長就任、アリスの飛び級昇格、灯里の一人前昇格にアリシアさんの結婚とゴンドラ協会理事への栄転。いい事のはずなのに寂しいのは、それが「別れ」を伴なうものだからでしょう。灯里が言うように、みんな同じ道を歩いているように見えて、皆それぞれの道を歩んでいたんです。これは、ある意味成長の代償とも言えるものかもしれないですね。

”今”を失うのが怖くて立ち止まろうとしていた灯里も、前に進む事を決意します。別れがたとえ悲しくても、いつの日か「今」よりももっと素敵な「未来」に出逢うために…立ち止まらずに歩いて来たから、火星に来れた、そして、アリシアさんや素敵な仲間達と出逢えた。別れが辛くて涙を流すほどに素敵な人々と。


後1話で終わるけど、今はこの作品に出逢えた事に感謝しています。社会に出て一番辛かった時期に、アリシアさんやグランマの言葉に助けられた事もあります。だから、灯里が言うように、最終回も笑顔で見られるような、そんな話なら良いなと思う。アニメの最終シーズンである三期、そのタイトルが「始まり」。原作は来月末、そしてアニメも3月末には終わり、ネオヴェネツィアでの日々は我々にとっては遠い世界の出来事になる時がもうすぐ来る。アリシアさんとの別れに涙する灯里の姿は、そのまま最終回を嘆く読み手の心情にフィードバックするものなのじゃないかなと思います。


「大丈夫、あしたも優しい風は吹いています」


これはアニメ公式ページに書かれた、三期のテーマとも取れる文章。ちょっとうがった見方をすれば…

灯里「はひっ、れとろさん、もう私達がいなくても大丈夫ですよね」
藍華「元気でやんなさいよ」
アリス「でっかいさよならです」

俺「つД`)・゚・。・゚゚・*:.。..。.:*・゚ 」
物語が終わって、遠い惑星での日々が昔話になっても、僕達の日常には、あの街のようにいつも優しい風が吹いているように。そのために必要なものは、たぶんこの先の物語が示してくれるのではないでしょうか。



ARIA以外の作品については後日やる…と思う。