アニメ、声優語り3/20


4月スタートのアニメの本数が去年より大分と減ってるみたいです。某赤松先生が「今後はU局深夜で放送して、DVDで回収するというビジネスモデルは衰退していく」みたいな事を言ってましたが、まあ当たらずとも遠からずというか、その通りになっていくものと思いますね、個人的には。まあ見る側としては正直多すぎて見きれないという部分もあったし、本数が減っているのはDVDを購入する側の購買力の限界を今のアニメの本数が突破してしまってるという側面もあると思うのでそれは自然な流れではないかとも思うのです。


まあ、ただ、声優オタとしては本数が減って心配なのは声優さんの収入が減って、声のお仕事で食べていける人の数が減っちゃうのではないかとかそういう部分なのですが。まあ収入体系がどうなってるのかなんて知らんけど、週のレギュラーが一本だけとかそのぐらいでは厳しいのではないかな、とか。ただでさえ話題作りのために声優を使わないでタレントやら役者を起用する監督も出てきてるのにねえ、主に映画関係で。まあそれも仕方無いのですが…一般の人は声優の名前なんて知らないでしょ、だから下手でもお笑いタレントやアイドルを無理矢理起用したりして話題を作るしか無い訳なんじゃないかな、特に劇場版なんかの場合。


おはスタの山ちゃん…もとい山寺宏一さんは昔ディズニー映画で公開直前に突然タレントに役を差し替えられて、それが元で声優の地位を向上させなければ、と顔見世の仕事を増やしていったと聞きます。よく声優を顔出しするな、アフレコだけやってろ的な意見を聞きますが、今のご時勢、そういう頑ななだけではやっていけない時代になってきれるのかもしれないですねえ。まあそういう顔出しへの違和感みたいな意見に対する声優さんの見解の多くは「声優は人と会わなくてもできる仕事じゃないから」というような事だと感じました。確かにアフレコ現場じゃスタッフや共演者とも会うし、場合によってはインタビューに答えたりとか、スポンサーを回って営業みたいな事もしないといけないかもしれないし…まあ想像ですが。


水樹さんや堀江さんがオリコンに入ったりとかして知名度が上がるのも、アニメ、声優業界全体を考えればよい事なのではないかと思います。某ニュースサイトの偉い人が、俳優、タレントの声優業界進出に対抗して、声優もタレント活動をすべき、みたいな事を言っておられましたが、それは正に至言だと思う(CV井上○彦)。いいじゃないすか、面白いし。とりあえず俺は見ますよ、声優しか出ない声優バラエティとか…需要はあると思うよ。俳優タレントお笑いアイドルがアニメの領域にどんどん出てくるなら、声優がお笑いアイドルタレントの領域に進出してもいいはずだ。まあ無理に顔見世しなくてもナレーションの仕事とかでもいいのですが。


まとめ…というほどでもないですが、まあ最近は声優を目指す人も増えてきてるみたいだけど、それを支えるべきアニメ業界が縮小傾向にあるというのはけっこう危険な状態ではないかと思うのです。底辺が増えて層が厚くなる事で、全体のレベルは上がるかもしれないけれども、その分夢を実現できずに終わる人の数も増えていくのですからね。夢を実現しようとか軽く言ってしまってる学校のCMも責任持ってやってるのかと心配になりますしね、とりあえず私の関係有る人が声優になりたいとか言い出したらたぶん一寸待て、と止めると思うし。まあ芸能という分野に分類される以上仕方無い部分はあるのかもしれませんが…とりあえずアニメ業界の規模は縮小しても、「こえのお仕事」は縮小しないといいですね、いろいろと応用の聞く仕事だと思うし。