ARIA The Natural #23 「その 海と恋と思いと…」
ラストシーンのおばあちゃんの穏やかな笑顔を見て、老夫婦が積み重ねてきた年月に思いを馳せて
ちょっとだけ涙ぐんでしまいました。
オリジナルだけど、完全にオリジナルっていう訳でもなさそう。前作のオリジナルでもボッコロの
回からインスパイアされたと思えるようなメッセージ性が伝わってきたし、今回のも
老夫婦が自分達をネオヴェネツィアと海に例えたのもNav45「お月見」でアルと藍華が
自分達を火星と月に見立てたのから影響を多少なりとも受けているだろうし、
老夫婦が主人公なのも、短編「空の謳」の主人公の言葉からの影響も受けていると見ています。*1
ただ、それもサトジュンが原作のテーマを理解して、テーマやイメージを崩さないように
気をつけてオリジナルを作っているからそういった部分が出てくるのだと思います。
だから某作品のようにオリジナルで雰囲気が崩れたとか
そういう事も無く安心して見られる。本当にこのアニメは作り手に恵まれていると思いますよ。
また、話としても傑出して目立つような話でもないとは思います。
これからの3話はおそらくシリーズ総まとめ。
その前に、ラスト3話で語れないかもしれない部分をこの話で補おうとしたのではないかと思います。
テーマ的には「出会い」もそうだけど、どちらかというと「出会った事自体が奇跡」、
「長い年月を経て積み重ねてきた思い」といった一期のほうにも通じるようなテーマ
でもあったと感じました。
以下雑感
- 晃さんのゴンドラに乗ってたバカップルは晃さんに一発きついのをかまされたらいいのに、とか思った俺はARIAファン失格ですかそうですか
- アリスちゃん…、遠景になると酷いね。次回以降はしっかり書いてもらえることを祈りつつ
- きれいな飾りよりも手作りでも心がこもっていればそれでいいのですよ。それを理解できる心も受け取る側には必要ですが。
海とイタリア、っていう事で恥ずかしいセリフを使いこなす素敵なイタリア人の事を思い出したので最後に張っておきますね。>>896に全米が泣いた。
http://blog.livedoor.jp/dqnplus/archives/728049.html
*1::短編集「空の謳」表題作にて、主人公の女の子が「私の夢は、素敵なおばあさんになる事です」っていうシーンがある。その子=セレナは優良種という特殊な人類で、非常に短命という設定。