ひぐらしのなく頃に解は無事放送されました


おっサンテレビにてAM2:25より放送、先ほど録画で確認。関東でも放送されたようで、
とりあえず良かった…13話の予告も配信されてるな

http://www.oyashirosama.com/web/kai/onair/index.htm


今回の件に関しては、誰が悪いとかそういうのを結論付けるのは難しいような気もします。作品自体の問題でもないし、放送を自粛した放送局を悪いと決め付ける事もできないし。でも、しいて挙げるとすれば「作品のテーマや本質を理解せずに非難する者」つまり、ろくに見もしないで作品自体を曲解して報道したマスコミの責任だけは逃れられないと思います。


以前に「バトルロワイヤル」が残酷描写で問題になった時と似てるような気もします。あの時も過度な描写だけが問題視されていたけど、あの時は確かそういう風潮に違和感も感じていた。実際あの映画自体は見ていないんだけど、批判している人は映画を見ずに批判しているように思えた。そういった描写はあくまで過程であって、その裏に本当に伝えたいメッセージがあって、でも、残酷な映画だと批判している人はそのメッセージを受け取っていないんじゃないかな?と思えた。


今回もそういう事があった。あちこちで騒がれてるので名前も出してしまうけど、朝日放送の「ムーブ!」というバラエティ番組内で、ひぐらしのなく頃にの内容を無理矢理事件と関連付けるために、「主人公の少女が斧を使って敵だと思った人間を殺していくゲーム」と紹介しています。そもそもレナは主人公ではないし、そのシーンは罪滅ぼし編の一場面でしかなく、作品の本質とはかけ離れた紹介です(しかも斧でもない)。実際プレイした人に、ひぐらしはこういうゲームですか?と聞いたら10人中10人はNOと答えるでしょう。でも、それはあくまで作品を知っている人のみ。ゲームをプレイせず、アニメも見ていない人がこの番組を見たら、ひぐらしという作品は斧で敵を殺すゲームだと認識されてしまう。実際ムーブの放送地域である関西ではそういった認識の人が多くなってしまうと思う、それは悲しい事です。


ひぐらしのテーマというか作品が伝えたい事って、「ひとりで悩まない事。仲間を信じる・協力する事の大切さ」「苦しんでいる仲間を皆で助ける」「何度絶望しても、諦めずに自分達の幸せな日常を取り戻すために戦う」とか、実際ものすごくシンプルで普遍性のあるものだと思う。思い返せば、数あるループの中で、どんな形であれ人を殺してしまった時は、絶対に幸せな未来をつかむことができなかった。むしろ人を殺す、傷つける、そういった事を否定していると思います。僕自身はアニメ一期前後から入ったにわかなのでそのあたりの認識は浅いし、感じるメッセージは人それぞれだとも思います。


だから、アニメは絶対に最後まで放送してほしい。来週で皆殺し編が終わって、ラストの祭囃し編へ。祭囃し編は、これまでどうやっても回避できなかった最後の法則、ルール「Y」に、全員で立ち向かう話。報道は既に関西だけの話でなく、産経新聞は名前こそ出していないものの、ほぼ名指しで事件との関連を記事にしています、しかも、明確なソースは無く、ソースは2ch
そういった報道を見て、本来のメッセージが伝わらず、ただ『人殺しのゲーム』という認識を持った人は、多く出てくると思う。だから、せめて、アニメを見ている人だけでも、ひぐらしはそういうものじゃないんだ!という事を言えるように、全ての放送を見て感じられるようにしてほしいと思います。ゲームをした人だけでなく、より多くの人が本来のメッセージをしっかりと受け取る事、それが原作者の望みであり、熱演を続けるキャスト陣のためだと私は思います。