スケッチブック〜full color's〜　第１話「スケッチブックの少女」　感想等

前評判通りの良い出来。色使い、ＢＧＭ、台詞のテンポ等今期の「疲れた時に見たいアニメ」Ｎｏ１候補。
原作通りの構成とはまったく違うけど悪くない。４コマの単発のネタをあっちこっちから拾ってきて、それをパズルみたいに組み合わせて一つのストーリーに仕上げてきてる。最後まで見てそれがわかってちょっと感動しました。そしてそれを製作お得意の世界観「ゆっくり流れる時間、居心地の良い世界」にあてはめてアニメが完成、と。原作は原作、アニメはアニメとして良さを出せてると思う。個人的には原作も好きだけど、アニメのこのゆったり感と癒し系空間を全面に押し出した雰囲気もすごく良いと思います。一つ一つのネタもけっこう立ってるし、改変というよりはむしろ作品の世界が広がった気がします。ネタとネタのつなぎも自然あし、テンポを強引に変える涼風コンビの使い方もうまい。
それにしても何故この作品は福岡を舞台にしてるっぽいのに方言使うのが一人だけなんだろうか…という疑問はあったけど思い返してみたら涼宮ハルヒの憂鬱における鶴屋さんという前例があったのでやがて僕は考えるのをやめた（何

キャスト陣も合ってます。一回目聞いた限りでは合ってない、と感じたキャラはいなかったし。明らかに異質な役をあてられた広橋涼さんも頑張ってます…広橋さんまだアフロのままアフレコ行ってるのかな？とか無駄な心配もしてしまった。
後、田村ゆかりさんには毎回驚かされる（栗原渚役）。あらかじめキャスト知ってたからわかったけど知らなかったら絶対わからなかったと思う。キャラに合わせて演技どころが声質まで変えられるのか…
逆に下野さんの根岸はあまりにも行人すぎて苦笑してしまった…まあこの人はそれが持ち味なんだろうけど…いいとは思いますよ。
メインの３人、特に空はあのポンコツっぽい普段とモノローグの雰囲気が花澤さんの声質と合っててすごく良い。

今回は一回目で二回目以降どうなるかはわからないけど、期待をこめて100点中95点ぐらいはつけられると思います。最後の夕焼けでしめた余韻も良かった。やっぱり１クールに一つぐらいはこういう作品が無いとね…これ見てから寝たらよく眠れそうだ。問題は次回以降だよね、ぬこの世界ネタとかが出てきても今の雰囲気を崩さずいけるかどうか。