スケッチブック4話「3人だけのスケッチ大会」


栗ちゃんかわいいよ栗ちゃん。栗原先輩と春日野先生、そして空の3人だけのスケッチ大会。鮮やかな緑の中ではしゃぎまわる栗原先輩を見てるだけで幸せな気分になれました。ゆかりんのおかげで栗原先輩を見る目がちょっと変わってきた…元から好きなキャラだったけど、まさかこの子に萌えを感じるようになるとは…恐るべし声のマジック。


1話でもたしか空は栗原先輩の後をちょこちょこ付いていったりとか、けっこう栗原先輩になついてるような描写があってそれがまた和む。いいですねえ、天然コンビ、ぽわぽわコンビとでも名づけようか。
今回はサトジュンのコンテ回。遠景にキャラを溶け込ませる技術、最後の夕暮れから虹への流れ、そして雨が降って景色が霞んでいく様子といい、特に背景は見事でした。次回がぬこぬこの回という事もあって、前半のクライマックスといってもいい回ではなかったかと思ってます。


一つ話題になってた事として、「同じものを見ても、人によって感じるものが違う」っていうのだよね。鳥が低く飛んでいるのを見て、空はそのまま受け取ったけど、栗原先輩は
鳥が低く飛んでいる→虫の羽が水分を含んで低くしか飛べないからえさを探して鳥も低く飛んでいる→雨が降る前兆と感じたという話。原作版の話のテーマ「雨の日、普段と違う景色を見に来た栗原先輩」というテーマにそってエピソードを追加しているんだけど、そのあたり原作のテーマを壊さずにうまく話を膨らませたなあと感心。


「視点の違い」を認識した空が、雨宿りする蝶を見て栗原先輩との「視点の共有」を実感し、さらにラストに春日野先生、そしてスケッチ大会に来なかった葉月と麻生さんも含めて「空にかかる虹」を見上げる事で、その場にいる人も、遠くはなれた所にいる人も視点を共有できるエピソードをもってきたのはストーリーの構成の上手さを感じました。皆で同時に同じものをみて、同じ事を感じる。視点の共有とは、気持ちの共有でもあるというのが今回のメインテーマであったかと思います。花火もそうだけど、皆で空を見上げて同じものを見ていると、言葉では説明できないような幸せな気分になるよね。


そして最後に空が見た、車から見た虹。あの虹は誰とも共有しない、自分だけが見た景色。同じものを見て同じ気持ちを持つ事も素敵だけど、同じ物を見て自分だけが感じた気持ち、それもまた素敵なのです。


次回はどうなる事かぬこ話。しかし予告はうまいことごまかしたなあ…
ちなみに猫3匹のキャスティングは
ミケ…金田朋子
ハー…伊藤静
クマ…中田譲治


…猫のキャスティングじゃねえな