ARIA The ORIGINATION1話「その やがて訪れる春の風に…」感想


予想通り、いつも通りのARIAのアニメだった。でもそれがいい、安心できるよね。特に大きな驚きもなく、特別大きな事が起こった訳でもなく、淡々と2期の続きの1話目、でも、ほとんどのメインの登場人物をそれぞれの個性が立つ形で登場させて、初見の人にもキャラ付けと顔を覚えられるようにという心配りも感じられました。特に藍華と暁のポニ男ガチャペンのからみがあったのは早速嬉しい所でした、一期は版権の関係かこのからみがほとんどなかったんだよね…後はアテナさんの百面相が凄かったり、アリシアさんが早速あらあらしてたり藍華が禁止したりとか、いつもどおりすぎて見てて嬉しくなってきますね。
特に凄かったのが晃さんが早速隠し切れない漢の中の漢っぷりを見せ付けてた所でしょうか、あの場面はアクション凄かったですねえ、流石は晃さん。一時は何故かスパロボに特別枠で参戦か?とも噂されたアクアの守護神は今期も健在です。アル君もウッディーも元気そうだな。


後半になるほどプリマを強く意識させる展開に。ただ仕事をこなすだけでなく、不意のトラブルにも自然に淡々と、そしてお客様をいやな気持ちにさせる事なく対処してみせる、操舵技術や接客のテクが凄いだけでなくて、そういう細かい所にこそ三大妖精といわれる人達の凄さが出る、個人的にも参考になります。
そしてそんな妖精達を見て、自分達がまだまだだと悟る見習い三人組。初回を見ただけでも、今回はロード・トゥ・プリマ、それがメインテーマの一つになっているのは感じ取れます。どうか持ち前の作品の空気を壊す事無く、3人の成長を自然に描いていってほしいと思います。まあ、今期は心配はいらないでしょう。たぶん1クールだし、ハルフィルムも全力で取り組めるだろうし、2期と違って今回はサトジュン自ら監督として全指揮を執るから…


それにしても晃さんが「まだまだだな」とかわざわざ言わせた所は狙ってるとしか思えないんだが…一歩間違えれば速攻で越前リョーマでまだまだだねですよ、皆川純子的に考えて…そのうちアリシアさんが「私のオール技は108式まであるのよ」とか言い出さないかと不安です(ねーよ


映像は良かったと思います。特にED凄い、今回からプロダクションI・Gがマッグとの資本提携もあってかデジタル処理を全面的に担当してるみたいで、EDがその技術が存分に発揮されてましたね、あの七色に光る石とか、空の透過具合とか。水面の描写、背景、止め絵の見せ方等、一期二期よりもスタッフが成長してるのかもしれないと感じました。そのあたりが長くやってる事による良い点かもなあ。二期はけっこう作画がところどころ残念になる事が多かったので、今回はその心配はしなくて済みそうです。


久々だったのかちょっとキャスト陣も演技をつかみかねてるのかなあ、と思う所もちらほら。このあたりはたぶん今後改善されていくでしょう。大原さやかさんと広橋涼さんは見ててもいろんな役やりすぎだと思うしな、アリスちゃんの声もアバンではびっくりしたけど、じょじょに最後のほうになるにつれて改善していったし、まあ心配ないでしょ。それにしても広橋さんも随分芸達者になったもんだと最近の出演作見てて思う次第。それをアリスちゃんに生かしてくれればいう事無しです。歌も歌うみたいだし頑張れー。