ガンダム00 1話を見ました


とりあえず1話鑑賞。まああれですね、見て思った事は
質量の差は圧倒的な戦力の差
であるという残酷な現実をつきつけられてこなたさん涙目な所でしょうか…まったくもってけしからん。いや、もちろんガンダムヴァーチェの話ですよ。ピザガンダムは火力重視みたいね。


はじまる前からいろいろ厨設定の事が言われてましたが、はじまってみればそれなりのリアリティを持ってストーリーを組み立ててるように見えたのはやはりさすがはサンライズといった所でしょうか。圧倒的な迫力の動画と作画、スケール。色々アニメを見てきたけど、やっぱりガンダムが始まる時というのはワクワクするし、させられる。


ガンダムだからやっぱりテーマは戦争とか戦乱になるんだろうけど、これまでのように
大国同士の戦争、その中での主人公
のような設定にしなかったのは時代の流れですかね。ファースト本放送の頃というのはいわゆる東西冷戦の真っ只中、超大国同士の衝突による世界大戦の危機がすぐ近くにあった時代。かたちに違いはあれど、大きな2極による対立というのを主軸に置いたものがリアリティを持つ時代でもなくなってきたんだろうとは思う。ほぼ全ての国が自由主義という名の市場経済のしくみの中に組み込まれ、イデオロギーの対立、という大きな対立軸が無くなり、大国同士の殲滅戦という絶望的な事態が想定しにくくなった今のような時代。戦争という言葉はそのままテロリズムという言葉に置き換えられつつある。そんな時代に連邦VSジオンで正義VS悪、とやってもリアリティが無いと感じたんだろうか。


いずれにせよ主人公達が所属する組織、「ソレスタルビーイング
これは明確な正義の味方ではないよね。圧倒的な戦力を持って、あらゆる紛争に勝手に介入、目的不明、誰の味方かも不明。世界からすれば完全に不安定要素、テロリストと言ったほうがいい。


「戦争をなくすために武力を行使するとは、ソレスタルビーイング、存在自体が矛盾している!」


一番印象に残ったのはグラハム・エーカーの上の言葉。そうなんだろうなあ、これを見ていくには、これぐらいシニカルな見方が必要なんじゃないかな、と思う。主人公達の行動が正しい、と思いながら見るよりも、ちょっと引いた視点で観察するように見るのがいいんだろうな。絶対的な正義は存在せず、主人公達の組織は英雄というよりもテロリスト、世界の安定を乱すもの。彼らの行動が何を生むのかは、まだ読めきらず。


ただ、ひとつわかるのは、テーマとして問いたいものが、、「戦争を止めるために戦争、それが正しい?」等という単純なものじゃないだろう、という事。
今正しいかどうかを問うよりも、第三者的な視点から生暖かく見て、彼らの行動の先に何があるのかをじっくり見て行きたい。