赤松健先生の言う「スポンサーはファン自身」という事について


DVDうる星やつら OVAカルテット その1

DVDうる星やつら OVAカルテット その1


たまたまうる星やつらOVAをレンタルで送ってもらってたのを見ながら、何故OVAというものが作られるのかとか考えてたので。調べてみたら昔のOVAって、かなり値段設定高かったらしい。けど、このOVAシリーズ自体はかなり本数作られてるんですよね。既に放送が終わっているアニメの続編を、OVAという形で出す理由。それは、とるもとりあえず「どうしても続きが見たい」という人がいるから、だから作られたのだという事だと思います。


アニメの製作って、相当お金がかかるもの。通常1話最低でも1000万とかなんとか。普通、それは、漫画原作だったらその漫画を出している出版社だったり、ゲームなどの関連商品を作る会社だったり、放送枠をおさえたテレビ局だったりとか、そういう企業がスポンサーとなり製作されるものだと思います。でも、そういうメディアミックスの期間はずっと続く訳ではなく、出版社だったらある一定期間を過ぎれば知名度上昇の意味でもうまみというか効果は薄くなってくる。ゲームを製作してる会社だったらそのゲームの発売以降はスポンサーである意義というか効果は少なくなる。ゲーム等のメディアミックスの期間がアニメ化前後に集中しているのも、TVアニメが放送されている時期がいちばん宣伝効果が高いからだと思う。だから、その時期を過ぎれば関連商品は少なくなってくる。漫画原作終了まで継続して関連商品が出ているテニプリとかジャンプ系はかなり稀な例外だと思います。


その時期を過ぎれば、スポンサーがスポンサーとしてお金を出し続ける意義は少なくなり、当然スポンサーは減ってきて、時期が過ぎればTVの放送はよほどDVD等が好調だったりしない限りは放送終了となる。それは悪い事でなくてこれまでの慣例だから仕方無い部分もありますが。でも、その時期が終わっても、どうしても「続きを見たい!」と思う人は少なからずいる。でも、製作側からしてスポンサーを探すのは難しい。


「だったら、その、「見たい!」と思う貴方達がスポンサーになってください」


制作費は無いけれども、値段を高くしてファンの方がそれを出してくれるのならば、アニメは製作できます」、と。


そうしてできたのが、TV放送終了後のOVAという展開だったのではないかと思うのです。元々販促とかそういう意図はほとんどなく、ただ
どうしても見たい人向けに、特別に少数だけ作ったアニメ
それがOVAという事なんじゃないかな、と思いました。今回うる星のOVA見てて、そういう事考えてたらネギまOADに関するイベントで赤松先生がそういった意図の事をイベントで話してたというのを聞いたので。なんか誤解されそうな発言ではあるけれども、OVAの資金回収のシステムとか漠然と想像していたらものすごくその発言がスッとはまったのでちょっと雑記気味に書きました。