ひぐらしのなく頃に解#24「オシマイ」 最終話 まとめ雑感等


本日をもって最終回。途中に事件のあおりを食って放送自体どうなるかという事態にも陥ったけど、関西はおっサンテレビと、KBSがしっかり踏ん張ってくれたおかげで最後まで放送されました。最後、特に祭囃し編についてはラストけっこうはしょってるというか改変もあったりして、正直…な所もあったけど、これまで積み上げてきた経験と、仲間への信頼と強い意志、羽入の戦う決意が、これまで絶対に覆せなかったルールYを覆せた事。推理ものとしてはラストは納得いかない所もあるかもしれないけれども、これまで陰鬱とした悲劇を延々と見せられてきた物にとっては、最後の梨花と羽入の笑顔に至る今回のストーリーは、相応のカタルシスを得るにはまあ十分だったんじゃないかなと思う。自分としても、ひぐらしに関してはゲームをプレイしたのはアニメスタート直前の去年の夏ぐらいだったかな。問題編から解答編までほぼ一気にやったので、推理よりもむしろ物語に引き込まれて、陰惨な最後を遂げていく登場人物達に、どうにかして幸福な未来をつかんでほしいと、そういう気持ちのほうが強くて、読み物として楽しめた口です。だから祭囃し編がけっこう評判悪いのは知ってたけど、個人的には楽しめた。ハッピーエンドは基本だよね、やはり。仲間を信じる事の大切さとか、ひとりで悩まない、短絡的な行動に出ず、必ず相談して最良の解決策を見出していく、そういうものすごく単純なメッセージで作られた作品だから、その結末までをしっかりと放送する事は重要だったと思います。だから、なにはともあれ良かった。


アニメ全体としては、祭囃し編は、途中のカケラ紡ぎのあたりまでは雰囲気も作画も良かったと思う。その後は仕方ないとはいえ、特に終盤はダイジェスト的な展開になってしまったなあという印象です。特にさあ…魅音VS小此木、魅音の空気投げ…解編を放送する事が決まってから、あのシーンをものすごい楽しみにしてたのにさあ…省略はなかんね(雛見沢弁風に)。まあ部活の皆を守る魅音がかっこよかったのでまあいいけれどもだ…。最後に梨花ちゃまが時を越えたあたりはゲームしてても正直どうなのかと思った所なのでまあいいとしても、やっぱりゲームとは別物ぐらい省かれて印象変わってたね。いや、ババ抜きとジジ抜きのあたりとか、伝わる事は伝わってたけど、やっぱり梨花ちゃまの語りと、やっぱりフレデリカの詩が無いと印象はだいぶ変わるなあ。最後のカレンダーをじっと見つめる演出は良かったと思うけど、メンバーの後日談にももうちょい力を入れてほしかったな。後、それでもやはり富竹が鷹野を助けた所はちょっとウルッと来た。ジジ抜きのゲームの中で、本来抜かれていたはずの一枚=羽入が加わる事により、今回は敗者のいないゲームで締め。そして雛見沢症候群の研究は入江の新しい研究に受け継がれ、鷹野一二三の研究はそこに生かされる事になる…そして敗者のいないゲームは終わり、越えられなかった昭和58年6月を越えて、7月がやってきて。物語は終わり…のはずがもうちょいあったね。これなんかのTIPSだったっけ…大人梨花と少女鷹野の悲劇回避のCパート。


で、終わりかと思ったらなんかCMで3期決定とか言ってたwwwww何やるの、マジで。
宵越しとか漫画オリジナルやるのかな。いちおう大きな流れは全部終わったし…蛇足的な展開にならなきゃいいけど。なんか仕掛けてくれるのかね。とりあえずまだまだ祭りは続きます


後ねえ、アニメ版の大きな魅力がキャスト陣だったのは振り返って思う。脇役からレギュラーから準レギュラーに至るまで、上手い人ばっかりだったなあ。言い方は悪いけれども、保志さん、小林さん、堀江さんあたりでキャリアが一番下ぐらい、という程ベテランの実力派ばっかりだったよなあ。特に田村のゆかりんは今まではどっちかというとアイドル声優的なイメージがつきまとってたんだけど、この作品でそれを脱却しつつあるというか、少なくともひぐらしを見終わった今は、自分の中では田村さんは「実力派声優」のカテゴリーに入ると思います。


ひぐらしのなく頃に祭 カケラ遊び(通常版)

ひぐらしのなく頃に祭 カケラ遊び(通常版)